「子供を望まない」女性64%超&「独身税」不満爆発――心の自動操縦で、未来の命を静かに捨ててはいませんか?

みなさん、こんにちは。あきらです。

最近の日経MJと電子版に相次いで登場した少子化関連の記事、目に留まりましたか?

「子供を望まない」未婚女性が64.7%で男性を初めて上回ったロート製薬の妊活白書2025。

出産・育児と仕事の両立が難しいと女性81.8%が「そう思う」と答えた未来を選択する会議の人口問題白書。

そして4月から始まった「子ども・子育て支援金」への「独身税だ」という不満の声――。

これらを並べて読んだ瞬間、心の奥で何かが静かにざわつく感覚を覚えませんでしたか? これはただの統計の羅列ではありません。私たち現代日本人が、静かに陥っている「少子化のわな」の、冷徹な鏡だと思います。

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まず、数字をしっかり直視してみましょう。

18〜29歳の未婚女性の64.7%が「将来子供が欲しくない」と答え、5年前比で約2割増という過去最高を更新しました。

背景には、妊娠・出産や育児によるキャリア中断への強い不安があります。 女性の71.7%が「経済的負担が怖い・不安」と感じ、61.4%が「キャリアに支障が出る」と回答――男性よりそれぞれ10ポイント近く高い数字です。

さらに「出産・育児と仕事の両立が難しい」と女性81.8%(男性70.4%)、「子育てや教育費の負担が重い」と女性81.2%が同意。

「自由な時間がなくなる」という声も女性73.7%に上ります。

第1子の希望年齢も大きく後ろ倒しになっています。

2018年調査では20代までに望む女性が51.8%だったのに、2025年は24.3%へ激減。

妊活を開始した女性のうち約3人に1人(34.0%)が「希望していた時期より遅れた」と答え、30代女性に限れば4割を超えています。 理由のトップは「妊活に関する情報不足や不安」(37.9%)、次いで「仕事の都合やキャリアアップの機会を優先」(24.1%)。

子供を授かった男女の58.6%が「もっと早くから準備しておけば良かった」と後悔し、62.4%が「学生時代に正しい知識を得ておきたかった」と振り返っています。

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一方、政府は4月から「子ども・子育て支援金」を導入しました。

医療保険料に上乗せして2028年度には約1兆円を集め、児童手当の拡充や「こども誰でも通園制度」に充てる仕組みです。

年収600万円の会社員の場合、月575円(28年度には1000円)――子育て世帯も高齢者も負担する「独身税ではない」制度です。

それでも「独身税だ」という不満が噴出するのはなぜでしょうか。

論説委員・辻本浩子さんが指摘するように、子育てが「ひとごと」化しているからです。

1974年比で2024年の出生数は3分の1にまで減少。50歳時の未婚率は男性28.3%、女性17.8%です。

国立社会保障・人口問題研究所の試算では、可住地面積100平方キロメートルあたりの子ども人口密度(0〜14歳)は1990年の1205人から2020年803人、2050年には推計556人へ。

北海道90人、秋田79人と、100人を割り込む地域も出てきます。「全員と仲良くなっても友達100人できない」世界が近づいているのです。

少子化が社会の当たり前になると、ますます子育てしにくくなる――これが「低出生率のわな」です。

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ここで、少し冷徹に内省してみましょう。

私たちは今、心の自動操縦に完全に身を委ねていないでしょうか?

哲学者ジャン=ポール・サルトルは「人間は自由に運命づけられている」と言いました。 存在は本質に先立つ。 だから私たちは自分で自分を設計しなければならない。

その重さに耐えかねて「子供を望まない」という選択を、キャリアという神の祭壇に未来の命を捧げる「悪い信仰」として受け入れてしまう。 でも、本当にそれは自由なのでしょうか?

それとも、脳科学で言う損失回避バイアス(ダニエル・カーネマン)が扁桃体を刺激し、「確実なキャリア中断」という損失を避けるため、古い生殖本能の回路を上書きしているだけなのでしょうか?

倫理的に見れば、さらに深いジレンマが浮かび上がります。

カント的な個人の自律的選択を最大限尊重するのか、それとも未来世代への責任(功利主義・世代間正義)を優先するのか

ジョン・ロールズの「無知のヴェール」の下で考えれば、誰もが生まれる可能性を平等に持てる社会を、私たちは心の底で望んでいるはずです。

なのに私たちは、日常の選択の迷路に「もしかしたら」という小さな可能性を、静かに押し込め続けているのです。

支援金制度は社会全体で子育てを支える試みですが、根本の「両立難しさ」と「情報不足」を解決しなければ、ただの痛み分けに終わってしまいます。

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ロート製薬も未来を選択する会議も、早めの知識獲得と「共働き・共育て」の意識改革を強く訴えています。 それは単なる実務的なアドバイスではありません。 アリストテレスが言う「善き人生」を全うするための、哲学的な実践なのです。

子供を望む人も望まない人も、選択肢を狭めないために、ライフキャリアプランを今、描き直すときが来ていると思います。

皆さんはどう思われますか?

支援金の月1000円に不満を覚えながらも、子育ての声が「ひとごと」に聞こえるこの時代に、心の自動操縦を解除して、真正面から未来の命と向き合ったことはありますか?

少子化のわなは、私たち一人ひとりの内側にこそ、静かに口を開けているのかもしれません。 キャリアの影に潜む不安を、ただ先送りするのではなく、哲学的に問い直す――それが、今を生きる私たちに課せられた、静かで深刻な責任だと思います。

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